添乗員の声

東京下町 お花見クルーズと深川お不動様

ツアー期間:
2023年03月30日〜2023年03月30日

恒例のお花見クルーズ、今回は下町情緒あふれる永代寺の門前町である門前仲町駅から約5時間の徒歩観光へご案内しました。北十間川から隅田川に合流する大横川の「黒船橋」よりクルーズ船にご乗船いただき約1.2Kmを40分間、約270本のソメイヨシノが並ぶ桜並木を船上よりご観賞いただきました。今年も桜の開花時期が例年より早く見頃が心配されましたが、前日まで気温が低かったのでちょうど満開を迎えた桜をご覧いただくことができました。下船後は、明治維新後明治政府が英国グラスゴーのネピア造船所に燈台巡廻業務用に発注し、明治7年の竣工した鉄船で重要文化財に指定されている「明治丸」をご見学。予定では改装工事中でありましたが、運よくちょうど工事が完了したため船の内部をご見学いただくことができました。その後、中華料理の老舗レストラン「東天紅」にて本格的な中華料理と飲茶料理に舌鼓をうっていただき、午後は今も昔も多くの参拝客を集める深川のお不動様「深川不動堂」と八幡様「富岡八幡宮」をご見学いただきました。
深川不動堂は、元禄16年(1703年)以降永代寺境内の富岡八幡宮で度々行われた成田山新勝寺の出開帳を起源とし、永代寺の跡地に明治14年、本堂が造営されました。現在の新本堂は平成23年に完成し、建物を包む不動明王のご真言(真言梵字壁)が印象的です。また、富岡八幡宮は「江戸最大の八幡様」と呼ばれ、寛永4年(1627年)に創建され、3年に一度の「深川八幡祭り」はワッショイ・ワッショイの掛け声とともに神輿を担ぐ「水かけ祭り」として、江戸の粋を今に伝えるお祭りとして多くの人々に受け継がれています。
 天候にも恵まれソメイヨシノが咲き乱れるさくら満開のお花見クルーズと風情ある東京下町のぶらり散歩旅を満喫いただいた1日でした。

【写真】
1枚目:大横川 お花見クルーズ
2枚目:明治丸
3枚目:深川不動堂
4枚目:富岡八幡宮

添乗員:細谷

ツアー期間:
2023年03月17日〜2023年03月19日

沖縄本島の遥か東へ約400kmに位置し、有人島である北大東島・南大東島に加え無人島の沖大東島などからなる大東諸島。絶海の孤島と称される大東諸島の有人島 南北大東島を2泊3日でご案内いたしました。
1日目は羽田、関空よりそれぞれ出発し那覇にて合流後、プロペラ機で北大東島へ。現地を知り尽くしたガイドの當間さん同行のもとかつて栄華を極めた「燐鉱山貯蔵庫跡」や、大東島が日本領土とされた際に建てられた「日本国標」などをご案内いたしました。
2日目午前には「うふあがり 人と自然のミュージアム」にて島の歴史をより深く知っていただき、「沖縄県最東端の碑」へご案内いたしました。ご宿泊いただいたハマユウ荘にてご昼食後、日本一短い国内航空路線にて南大東島へ。空港ではちょうど中学卒業のため島を離れ、那覇で暮らす生徒たち5名を送るセレモニーが催され、島で暮らす人たちの想いや島の風習を垣間見ることができました。
南大東島到着時は少し雨に降られましたが、屋内施設の「ふるさと文化センター」を観光後には雨も上がり気温上昇、半袖の方も多くいらっしゃいました。秋篠宮ご夫妻が開拓100周年記念行事の際に宿泊された島唯一のホテル「よしざと」にて早めのご夕食ののち、国の天然記念物「ダイトウオオコオモリ」を見に行きました。ガイドの垣花さんの特殊テクニックによって、暗闇のなか多くのコウモリの羽ばたきをご覧いただくことができました。
最終日は「南大東島地方気象台」や東洋一の美しさと称される「星野洞」などをご案内し、名物「大東そばと大東寿司」をご賞味いただきました。お帰りも那覇経由で羽田および関空へ向かい帰途へ。なお、ご参加のお客様からは「全国津々浦々、数多くの鍾乳洞を見た経験があるがこれだけ美しい鍾乳洞は見たことがない」とのお声を多く頂戴するほど、その神秘的な美しさに私自身も大変感動いたしました。3日間を通して沖縄本島や他の離島とは異なる文化や風景をお楽しみいただくことができました。
また、海底火山が隆起してできた大東島は未だ大陸と繋がったことがなく、島周辺の水深はとても深いため、時にはくじらが島周辺まで近づくこともあるそうです(今回も一瞬姿を確認いたしました!)。
最後に、大東島は多くのお客様を一度に受け入れる体制が整っている場所ではありません。そのため、弊社で企画する機会も年間2~3回と他ツアーと比較して少ないツアーです。次回ご案内は2023年秋頃出発にて予定しておりますので、改めて当サイトなどでご案内いたします。ぜひご期待ください。

【写真】
1枚目:沖縄県最東端の碑(北大東島)
2枚目:燐鉱山貯蔵庫跡(北大東島)
3枚目:南大東漁港(南大東島)
4枚目:星野洞(南大東島)

添乗員:大久保

ツアー期間:
2022年11月26日〜2022年11月29日
船名:
guntû(ガンツウ)

海の色を映し出す船体と、19の客室を持つ「せとうちの海に浮かぶ、小さな宿」ガンツウ。世界に類を見ないデザインとサービスで、米TIME誌「世界で最も素晴らしい場所100」など世界的な評価を得ています。今ツアーは、そのガンツウ乗船前に西日本を代表する紅葉の名所「小豆島の寒霞渓」やプライベートヨットチャーターでのひと時をお楽しみいただいたゆたか倶楽部オリジナルツアーです。
1日目は羽田空港から高松空港へ。航空会社の機材繰りのため出発が遅れた影響で到着も約30分遅れましたが、ゆとりを持った行程だったため、昼食は高松市内レストランにて穏やかに晴れた高松港を眺めながらゆっくりとお召し上がりいただけました。その後定期船にて土庄港(小豆島)へ向かい、西日本を代表する紅葉の名所「寒霞渓」を山頂から降りるロープウェイでお楽しみいただきました。あいにく紅葉はピークを少し過ぎていましたが、所々赤く燃えるような風景をみることができました。「二十四の瞳映画村」では往年の銀幕スター達の懐かしい写真・映像や、美しく咲き誇るコスモスを愛でながらお楽しみいただきホテルへ。ご宿泊の「ベイリゾートホテル小豆島」では、ホテル自慢のセミスイート客室にてお寛ぎいただき、せとうちの海の幸をご賞味いただきました。
2日目は「プライベートヨットチャーター」を利用し、土庄港から犬島へ。優雅さ溢れる船内ではコーヒーを飲みながらクルーとのおしゃべりも弾み、クルーズを優雅にお楽しみいただきました。寄港した犬島では現地を知り尽くすガイドの案内のもと「犬島精練所美術館」を見学。アートの世界は難しい一面もありますが、わかりやすく丁寧な説明に皆様耳を傾けていただき屋内外の展示物をじっくりご覧いただきました。特に三島由紀夫氏にインスピレーションを受けた展示物には感銘を受けられ、氏の作品を再び手に取ってみようと感じられたようです。犬島観光後、再びヨットにて岡山県牛窓港へ着岸し、倉敷の美観地区内にあるレストランにてフレンチのコース料理をお召し上がりいただきました。地元の人気レストランということもあり、多くのお客様で賑わっていましたが心のこもった料理を楽しんでいただくことができました。ご昼食後、ガンツウが待つ「ベラビスタマリーナ」へ。ガンツウ乗船にあたっては、事前に受検いただいたPCR検査に加え、乗船当日の抗原検査を受検いただくことで、お客様皆様が安心してクルーズをお楽しみいただける環境となっております。検査終了後、16時30分に2泊3日のクルーズに出港いたしました。
船内ではお寿司をはじめとするこだわり抜かれた食事や、木のぬくもりが優しい客室から美しい瀬戸内海の眺望などを上質のサービスのもとお楽しみいただきました。また、ガンツウクルーズでは航路による船外体験(今回は宮島朝さんぽなど)も実施しており、下船しての観光もお楽しみいただけます。
4日目午前にガンツウを下船後、福山を代表する老舗レストレランにてステーキと和牛寿司のコース料理をゆったりお召し上がりいただき、福山駅より新幹線にて東京駅への帰路につきました。
大小700もの島々が点在する風光明媚な瀬戸内海をめぐるガンツウの船旅は、他の客船と一味違う魅力があり、毎回ほぼ満室の人気のクルーズです。引き続き当社ではこのガンツウクルーズに観光・宿泊などの更なる魅力を加えたツアーを造成し、ご案内してまいります。
> 好評受付中! 2月・3月・4月出発コースはこちら(クルーズのゆたか俱楽部のサイトへジャンプします)
> 弊社創業者 松浦睦夫のガンツウ乗船紀はこちら(季刊誌ボン・ボヤージ掲載記事抜粋)

【写真】
1枚目:寒霞渓
2枚目:犬島精練所美術館
3枚目:プライベートヨットチャーター
4枚目:出航間もないガンツウ

添乗員:大久保

ツアー期間:
2022年11月14日〜2022年11月16日

今回は2泊3日で京都と滋賀の紅葉をお楽しみいただきました。
京都は日本で一番紅葉の名所が多いと言われていますが、その中でも人気上位のスポットである東福寺の「通天橋」、北野天満宮の「もみじ苑」をご覧いただきました。今年の紅葉は少し遅く色付き始めた頃で赤、黄、青のコントラストが美しく境内を彩っていました。しかし、ピーク前という事で混雑なくゆっくり楽しむことができました。
滋賀では「もみじの里」として知られる永源寺と紅葉の名所100選に選ばれている湖東三山(西明寺、金剛輪寺、百済寺)を巡りました。ちょうど見頃を迎え山が燃えるように赤く見事な紅葉をご覧いただきました。洗練され造りこまれた京都の大寺と力強く生き生きとした滋賀の山寺、どちらも甲乙付け難い素晴らしい紅葉でした。
宿泊は翌朝、開門と同時に東福寺に参拝できるようにと京都の中心地にある「からすま京都ホテル」に1泊、2泊目はゆったり琵琶湖の景色をご覧いただき温泉でお寛ぎいただけるように「琵琶湖ホテル」をご用意させていただきました。そして夕食も1日目は京会席、2日目は洋食のコース料理と飽きないように変化を付け、地元ならではのお料理や食材を味わっていただきました。また、ご昼食も1品1品お出しする和会席をグループ毎のテーブルでゆっくりお召し上がりいただいたり、最終日の近江牛の鉄板焼きコースはシェフが目の前で調理してくれますので、個人旅行のような気分でご参加いただけました。
紅葉を見る旅行は例え、以前訪れたことのある場所だったとしても、その年その年で色付きが異なり感じるものも異なります。何度も訪れていただきたい名所ばかりで毎年ツアーを構成しておりますので、是非来年はゆたか倶楽部で「紅葉狩り」に出かけていただければ幸いです。

【写真】
1枚目:北野天満宮 もみじ苑
2枚目:東福寺 通天橋
3枚目:湖東三山(金剛輪寺)
4枚目:永源寺

添乗員:樽本

ツアー期間:
2022年11月09日〜2022年11月14日

日本を代表する3社のフェリーと、九州~本州を結ぶスオーダナフェリーを利用し、秋の日本列島を6日間で一周いたしました。
東京駅から仙台駅まで新幹線を利用し、専用車にて仙台港へ。太平洋フェリー「いしかり」にて苫小牧へ。「フェリー・オブ・ザ・イヤー」を28年連続で受賞している同社のゆとりある船内にてクルーズをお楽しみいただきました。
2日目の11時に苫小牧入港。専用車にて白老町の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」へ。体験交流ホールでは、歌や踊りの伝統芸能を観賞し、国立アイヌ民族博物館をご見学。大きく6つに分かれた展示室は見応え充分でした。その後、千歳川に移動しサケの遡上をご覧いただき、夕暮れの札幌の羊ヶ丘展望台では、ライトアップされたクラーク博士像をご覧いただきました。夕食はサッポロビール園のジンギスカン料理をお召し上がりいただき、小樽港へ。昨年就航したばかりの新造船、新日本海フェリー「それいゆ」にて、23時30分に舞鶴へ向け出港。
3日目はゆったりと日本海を終日クルージング。午前中には同じ船会社の「はまゆう」とすれ違い、船内ではプラネタリウムや映画上映のイベントがあり、天候も良く波も穏やかで、快適なクルーズでした。21時30分舞鶴港入港し、ホテルアマービレ舞鶴に宿泊。
4日目は舞鶴から専用車にて紅葉し始めた京都市内へ。最初にもみじの名所である永観堂へ。楓に覆われた釈迦堂や回廊で結ばれている開山堂などをご覧いただきました。京料理の昼食後、皇室との関わりが深い泉涌寺(せんにゅうじ)へ。大門を抜けた先は珍しい「降り参道」をくだり仏殿と、見事な御座所の庭園を特別拝観にてご覧いただきました。京都観光後、神戸港へ。阪九フェリー「せっつ」にて20時に出港。出港後約1時間で明石海峡大橋をくぐり、瀬戸内海を西に向け航行し新門司まで1泊のクルーズをお楽しみいただきました。
5日目8時30分に新門司港に入港。屏風のように連なる岸壁の裾に、江戸時代に禅海和尚が手作業で掘り進めた青の洞門を散策し、昭和の大横綱双葉山の故郷である宇佐市の双葉山資料館「双葉の里」を見学。豊後高田市「昭和の町」では、昭和30年代当時の活気と賑わいある商店街の懐かしい雰囲気に浸りました。午後は、国東半島の富貴寺へ。宇治平等院鳳凰堂、平泉中尊寺金色堂と並ぶ日本三阿弥陀堂のひとつに数えられ、現存する九州最古の木造建築物で、国宝に指定されている阿弥陀堂を拝観と江戸情緒が残る杵築(きつき)の城下町を散策いただきました。この日は部屋から別府湾を見渡せる「ホテル&リゾーツ別府湾」に宿泊。
6日目は国東半島の竹田津港から「スオーダナフェリー」にて2時間のクルーズで山口県の徳山港へ。児玉源太郎がご祭神の児玉神社を参拝後、防府の毛利氏庭園の観光と、日本で最初に創建された天満宮の防府天満宮を参拝。新山口から新幹線にて東京へ向かい旅が終了いたしました。
通常の「フェリー日本一周」では7~8日間の日程ですが、今回は比較的短い6日間で日本一周をしましたが、各地の紅葉を巡り、充実した観光と食事はお客様からご好評をいただきました。今後も当社では春と秋の年2回程度「フェリーで巡る日本一周の旅」を設定してまいります。

【写真】
1枚目:阪九フェリー「せっつ」
2枚目:泉涌寺(せんにゅうじ) 御座所庭園
3枚目:杵築(きつき)の城下町
4枚目:毛利氏庭園

添乗員:富永

ツアー期間:
2022年10月22日〜2022年10月24日

自然豊かな国境の島と歴史息づく壱岐を、往復は航空機、2島間の移動はジェットホイルを利用して、3日間のコンパクトな日程で巡りました。

1日目は羽田発と伊丹発のお客様が福岡空港で合流し、対馬空港に到着。最初に日本三大墓所の一つ万松院へ。古くから対馬を治めていた宗家の菩提寺で、墓所の規模は全国の有名な大名と同じぐらい大きいと言われています。その後、元寇来襲を迎え撃った英霊を祀る「小茂田浜神社」、対馬独自の風景「椎根の石屋根」を巡り、対馬グランドホテルに宿泊。この夜は偶然にもNHKのブラタモリで「対馬」の放映があり、本日観光してきた椎根の石屋根などが映り、不思議な縁を感じました。
 2日目は豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)と、海彦山彦の神話で知られる産火火出見尊(ひこほほでみのみこと)をご祭神とする和多都美神社を参拝し、烏帽子岳から浅茅(アソウ)湾を展望いただきました。午後は、ジェットホイルを利用して約1時間のクルーズジングで厳原港より、壱岐の芦原港へ。最初に、壱岐の歴史を通史的に楽しく学べる「一支国(いきこく)博物館」、魏志倭人伝(ぎしわじんでん)に記された一支国の王都の遺跡「原の辻公園」を見学しビューホテル壱岐に宿泊。地元の新鮮な海産物を利用した夕食は大好評でした。
 3日目は壱岐で最も有名な観光地の猿岩、6年の歳月をかけて昭和8年に完成し、当時東洋一と言われた巨大な砲台の黒崎砲台跡。約1kmの断崖が続く左京鼻、満潮になると頭上まで波に隠れるはらほげ地蔵など、壱岐の名所を巡りました。

 3日間とも天候に恵まれ、対馬と壱岐の自然を満喫し、国境の島ならではの中国と朝鮮との繋がりと元寇の歴史を学ぶことができました。当社では対馬と壱岐のコースは今後も島旅としてご案内してまいります。

【写真】
1枚目:椎根の石屋根
2枚目:烏帽子岳展望台
3枚目:猿岩
4枚目:はらほげ地蔵

添乗員:富永

ツアー期間:
2022年09月27日〜2022年09月30日
船名:
guntû(ガンツウ)

海の色を映し出す船体と、19の客室を持つ「せとうちの海に浮かぶ、小さな宿」ガンツウ。世界に類を見ないデザインとサービスで、米TIME誌「世界で最も素晴らしい場所100」など世界的な評価を得ています。今ツアーは、そのガンツウ乗船前に「足立美術館」や「出雲大社」、そして江戸時代からたたら製鉄で繁栄を極めた「田部家」の本宅の特別公開をご案内したゆたか倶楽部オリジナルツアーです。
1日目は羽田空港から米子空港へ。当日午後から政府による行事があったため東京都内の交通事情が心配されましたが、大きな影響はなく米子空港に到着することができました。現地はあいにくの雨模様となりましたが、老舗宿「さぎの湯荘」にて昼食をお召し上がりいただき、至近の「足立美術館」にて庭園と作品をじっくり90分鑑賞いただくことで、うまく雨を避けることができました。また、雨が上がった「出雲大社」では11月3日(旧暦10月10日)に行われる神在月にまつわる説明を聞きながら、ゆったりとお参りいただきことができました。ご宿泊の「いにしえの宿 佳雲」では、地の物をふんだんに使用した夕食にはもちろん、夜食ラーメンや色浴衣、多くの貸切風呂など、ちょっと嬉しい趣向が凝らされた空間でゆったりとお寛ぎいただきました。
2日目は今ツアーのメイン「菅谷たたら山内」と「田部家土蔵群」へ。菅谷たたら山内ではかつてたたら製鉄に従事していた人々の仕事ぶりや暮らしを、案内の方の詳しい説明を聞きながらご覧いただきました。近くにそびえる桂の木がさらに美しくなり、多くのカメラマンが集うという春にもぜひご案内したいと感じました。また、田部家土蔵群では案内の方の説明のもと、美しい白壁の町並み、そして通常非公開の田部長右衛門の本宅へご案内いたしました。貴重な写真や資料、数々の客室などは非常に見応えがあり、限られた時間ではありましたが、皆様とても興味深くご覧いただくことができました。特に、厳しい寒さが訪れる大晦日に行われる恒例行事の餅つきの作法については驚かされました。同じエリアにある「割烹すぎ原」でのご昼食後、ガンツウが待つ「ベラビスタマリーナ」へ。ガンツウ乗船にあたっては、事前に受検いただいたPCR検査に加え、乗船当日の抗原検査を受検いただくことで、お客様皆様が安心してクルーズをお楽しみいただける環境となっております。検査終了後、16時30分に2泊3日のクルーズに出港いたしました。
船内ではお寿司をはじめとするこだわり抜かれた食事や、木のぬくもりが優しい客室から美しい瀬戸内海の眺望などを上質のサービスのもとお楽しみいただきました。また、ガンツウクルーズでは航路による船外体験(今回は宮島朝さんぽなど)も実施しており、下船しての観光もお楽しみいただけます。
4日目午前にガンツウを下船後、昭和51年創業の老舗レストレラン「ステーキ懐石都春日」にてステーキと和牛寿司のコース料理をゆったりお召し上がりいただき、福山駅より新幹線にて名古屋駅・東京駅への帰路につきました。
大小700もの島々が点在する風光明媚な瀬戸内海をめぐるガンツウの船旅は、他の客船と一味違う魅力があり、毎回ほぼ満室の人気のクルーズです。引き続き当社ではこのガンツウクルーズに観光・宿泊などの更なる魅力を加えたツアーを造成し、ご案内してまいります。
> 好評受付中! 10月、11月、2月出発コースはこちら(クルーズのゆたか俱楽部のサイトへジャンプします)
> 弊社創業者 松浦睦夫のガンツウ乗船紀はこちら(季刊誌ボン・ボヤージ掲載記事抜粋)

【写真】
1枚目:足立美術館
2枚目:田部家土蔵群の町並み
3枚目:田部長右衛門本宅の一部
4枚目:桟橋に停泊中のガンツウ

添乗員:大久保

ツアー期間:
2022年09月11日〜2022年09月18日

「クルーズシップ・オブ・ザ・イヤー」受賞の太平洋フェリー「きそ」に乗船し、名古屋から仙台・苫小牧をクルージング。北海道の4つの温泉ホテルに宿泊しながら大自然を満喫してきました。
1日目は名古屋を出港し、2日目の夕方に仙台港に寄港。3日目の午前中に苫小牧に入港する2泊3日のゆったりとしたフェリーの旅をまずはお楽しみいただきました。その後、苫小牧入港。専用車にて4泊5日の北海道の旅へ。富良野ではテレビドラマの舞台となった「風のガーデン」「ファーム富田」を観光。ラベンダーが有名なファーム富田は、この時期、金魚草、マリーゴールド、ダリアなど7月にはあまり見られない花畑を堪能しました。この日は大雪山白金観光ホテルに宿泊しました。
4日目は、白ひげの滝、白金青い池を巡り、美瑛の北西の丘展望台へ。快晴の中、美瑛の美しい景色をはじめ遠くに聳える、十勝岳、旭岳、黒岳、トムラウシ山などを望むことができました。層雲峡を観光し、ホテル網走湖荘にて宿泊。
5日目は小清水原生花園とオシンコシンの滝、そして世界自然遺産の知床へ。知床八景の一つに数えられる知床五湖では高架木道の散策をお楽しみいただきました。知床峠では、遠くに見える北方領土の国後島、間近に聳える羅臼岳をご覧いただきました。ウトロにてオホーツク海を眺めながらの海鮮丼はご好評でした。屈斜路湖を見下ろす美幌峠から遠く斜里岳や網走湖もご覧いただきました。この日は屈斜路プリンスに宿泊しました。
6日目は屈斜路湖畔の砂湯をご覧いただき、日本一透明度が高い摩周湖へ。7月30日にオープンしたばかりの「摩周湖カムイテラス」より摩周湖をご覧いただきました。阿寒湖ではチャーターしたモーターボートでチュウルイ島にあるマリモ観察センターを訪れ、日本最大の釧路湿原展望台へ。この日は十勝川温泉ホテル大平原に宿泊しました。
7日目はいよいよ北海道最後の日。ツアーでは中々訪れる機会の少ない襟裳岬へ。北海道の背骨と呼ばれる日高山脈が太平洋に沈んでいく壮大な景色が広がる襟裳岬。遠く2km沖まで岩礁が続く光景は感動的でした。最後にサラブレッドの街浦河で、「うらかわ優駿ビレッジAERU」にて競争馬の牧場を見学いただき、復路の「きそ」に乗船するため苫小牧港に移動。無事に4泊5日の北海道の旅を終了し、19時に苫小牧港を出港しました。
8日目は仙台港に入港。今ツアーは仙台出港して翌日名古屋港に入港する9日間のツアーを予定していましたが大型で勢力の強い台風14号の影響により仙台~名古屋間の欠航が決まり、仙台港で最終下船することになりました。入港した仙台はまだ台風の気配もなく、穏やかな天候でしたが、今後の台風の進路を考えると翌日の名古屋は荒天が予想され、急きょ仙台港にてツアーの終了を決定しました。タクシーと列車を利用し仙台駅へご移動していただき仙台駅から各自、新幹線にて帰宅の途へ。
旅行の途中に発生した台風の影響で、最後の名古屋まで帰ることができず、少しばかり心残りではありますが、知床や道東では快晴の中観光ができました。全体を通して好天に恵まれ、北海道の大自然をご満喫いただけたことかと存じます。好評につき来年以降も往復で太平洋フェリーを利用した北海道一周の旅を企画いたします。

【太平洋フェリー】姉妹船きそ&いしかり洋上でのすれ違い
太平洋フェリーきそ乗船時に姉妹船いしかりと洋上ですれ違う様子を当ツアー中に撮影
(ゆたか倶楽部YouTubeチャンネルへジャンプします)



【太平洋フェリー】仙台港入港動画
太平洋フェリーきその船上より仙台港への入港風景を撮影
(ゆたか倶楽部YouTubeチャンネルへジャンプします)



【写真】
1枚目:フェリーきそ
2枚目:風のガーデン
3枚目:知床峠
4枚目:襟裳岬

添乗員:富永

ツアー期間:
2022年08月16日〜2022年08月18日

今回は、ゆたか倶楽部初企画で「五山の送り火」、「貴船の川床体験」と夏の京都を満喫できるツアーとなっております。旅は京都駅から始まり、まず初めに泉涌寺を訪れました。泉涌寺は皇室との関連が深く江戸時代の後水尾天皇以降幕末までの歴代天皇・皇族の墓があり、皇室の菩提寺として御寺(みてら)とも呼ばれています。さらに皇族のご参拝時における休憩所として江戸時代に造られた御座所にも特別拝観いたしました。その後、別院の雲龍院に移動し、ご住職にご案内いただきながら参拝、お抹茶とお菓子で休憩させていただきました。強い日差しの中の参拝でしたが、庭から涼しい風が入りほっとできるひと時でした。この日は夜の行事の為、早めにホテルへ入り一度休憩をとり17時に再度、出発。夕食の「下鴨福助」にて京会席をお召し上がりいただきながら、送り火のお時間まで優雅にお待ちいただきます。そして送り火が始まる15分前に「下鴨福助」の屋上へ移動し、観賞の予定でしたが…、ニュースにもなる記録的な豪雨と稲光がやまない空を見上げて半分諦めながら部屋で待機していると19時55分に雨がパタッとやみ、急いで屋上へ上がりました。さすがに20時になっても火は灯らず…、まだかまだかと不安げに待っていると誰かの「うしろ!」と叫ぶ声に振り返ると「左大文字」に火がともりました。そうです本来送り火は東から西の順に「大文字」から始まり「妙法」、「船形」、「左大文字」、「鳥居」の順に5分おきに火が灯ります。送り火とは、盆を締めくくる伝統行事で、迎え火によって現世に迎えたお精霊さん(祖霊)を再び浄土(死後の世界)に送るという意味があります。この混乱は、豪雨の影響の大きさがうかがえましたが、屋上はゆたか俱楽部のお客様の貸切りでしたので、好きな位置に移動しながら自由にご覧いただけましたので、大変好評でした。 
 2日目は残念ながら、前日の大雨が引きずられ貴船の川床はお楽しみいただけませんでした。川岸に高床式の床を構える鴨川の「納涼床」とはまた異なり、貴船川床は手を伸ばせば届きそうなほど水面が近く、貴船川の清流を感じる事ができるのが特徴ですので、ご体験いただけないことが本当に残念で心苦しく思います。昼食後は大雨の京都から滋賀へ抜ければ一転、雨はやみ水上の美術館ともいわれる「佐川美術館」を見学。たっぷりお時間をお取りしておりましたが、予期せぬピカソ展がおこなわれており、「1日あっても足りない」と言われている方もいらっしゃいました。
 3日目は琵琶湖に浮かぶ竹生島へ片道30分のクルーズ。竹生島は日本三弁財天の一つに数えられる宝厳寺や都久夫須麻神社があり西国三十三所観音霊場の第三十番札所でもあります。約165段の急な石段も頑張って上り、皆様そろって参拝できました。この旅、最後の食事は本格的な鉄板焼きで「近江牛の焼きしゃぶランチ」は頑張った自分へのご褒美としてお召し上がりいただきました。
 天候に翻弄されながら旅を進めなければなりませんでしたが、強く思い出に残った旅であったのではないでしょうか。これから京都の「五山の送り火」をテレビなどで見られる時に今年の旅を思い出していただけたのならばうれしく思います。
 今回ご参加のお客様には大変好評いただきましたので、来年もこの企画をさらに充実させて募集できればと考えております。ご興味がある方は是非、お問い合わせください。

【写真】
1枚目:大文字(イメージ)
2枚目:泉涌寺
3枚目:佐川美術館
4枚目:竹生島(桟橋)

添乗員:樽本

トカラ七島クルーズ

ツアー期間:
2022年07月22日〜2022年07月25日

屋久島と奄美大島の間、約160kmに渡る区間に7つの有人島が飛び石状に浮かぶトカラ列島。交通手段は週に2便の定期運航フェリーのみ。全島上陸するには通常最低2週間かかるところ、7島巡り特別便を利用し、7島全島を3日間で巡りました。 

羽田と伊丹それぞれにご集合いただき、鹿児島空港で合流後、専用車にて昼食場所の世界遺産・仙厳園へ。対岸には噴煙を上げる桜島を御覧いただけましたが、2日後に警戒レベル5の噴火が起きるとは、この時は知る由もありませんでした。
その後、鹿児島市内観光と夕食・入浴を終え、フェリーとしま2(1,953トン)に乗船し、23時に鹿児島港を出港。2018年就航の船内は清潔感があり、小さいながら快適なクルーズをすることができました。

2日目にトカラ列島最北端の口之島(くちのしま)に早朝5時入港。日の出前の観光となりましたが、早朝の心地よい空気の中、北緯30度のモニュメントをご覧いただき、最北端のセリ岬からは日の出を見ることができました。フリイ岳展望台では往復30分の散策後、船に帰船。すぐに出港し船内で朝食となりました。2島目はトカラ列島最高峰の御岳(標高979m)が聳える中之島(なかのしま)。小型で在来種のトカラウマが放牧されているトカラ牧場と、トカラ列島の歴史と文化と生活がわかる歴史民俗資料館を見学。トカラ列島の観光は、各島に観光バスはないため、鹿児島港からジャンボタクシーを載せ、各島の観光を行いました。3島目は活火山を有し島の全景が特徴的な諏訪之瀬島(すわのせじま)。来年から鹿児島から小型セスナの定期便が就航する諏訪瀬島空港の滑走路を観光し、八幡神社を参拝。帰船後にご昼食。船内での食事は地元の島で作られた、家庭的な味付けのお弁当で毎回おいしくいただきました。4島目の平島では大浦展望台と千年カジュマルを観光。樹齢1000年を超える日本で最高樹齢のガジュマルは、樹高が高く生命力の力強さを感じました。5島目は悪石島(あくせきじま)。対馬丸慰霊碑やお盆行事に利用されるボゼ(お盆行事で村人の穢れを払ってくれる神様)が展示してあるユネスコ登録記念館を巡り、湯泊温泉にてご入浴。コミュニティセンターでの夕食後、港に停泊のフェリーに20時30分に帰船。早朝5時から5島を巡る内容の濃い充実した一日が終わりました。本日は悪石島に停泊です。

3日目は7時悪石島を出港し6島目の小宝島(こだからじま)へ。サンゴ岩でできた赤立神海水浴場や、海辺にある湯泊温泉の露天風呂などをご覧いただきました。トカラ列島では一番人口が少なく約50名の素朴な島でした。最後の7島目はトカラ列島最南端に位置し隆起サンゴ礁でできた宝島。港の前の巨大壁画が目を引きました。観音堂と大鍾乳洞をご覧いただき、島の中心にあるコミュニティセンターの売店ではお土産などのショッピングをお楽しみいただき帰船。7島全島の観光を無事終了し、奄美大島の名瀬に向け出港しました。名瀬下船後は、ホテルビッグマリン奄美に1泊。最後の夜は吟亭にて島料理と島唄の生演奏をお楽しみいただきました。4日目は大島紬村、奄美パークなど奄美大島北部観光をし、奄美大島空港から、羽田と伊丹へそれぞれに帰路につきました。

日本最後の秘境と言われるトカラ列島。定期船のスケジュール上、なかなか訪れることができず、あまり知られた場所ではありませんが、バラエティに富んだ自然と歴史、火山島特有の独特な景観などを楽しむことができました。今回は幸運にも天候に恵まれ、船揺れもなく7島巡りを終えることができました。新型コロナウイルスの影響で3年振りの実施となりましたが、今後も皆様にトカラ列島をご案内してまいります。次回8月26日発の同ツアーはおかげさまでキャンセル待ちとなっております。

【写真】
1枚目:フェリーとしま2
2枚目:トカラ牧場(中之島)
3枚目:千年ガジュマル(平島)
4枚目:岸壁に佇む巨大壁画(宝島)

添乗員:富永

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