添乗員の声

ツアー期間:
2024年07月09日〜2024年07月11日

天気予報でよく耳にする、離島の中でも特に訪れにくい絶海孤島と称される、南大東島と北大東島の2島を2泊3日で巡りました。
1日目は羽田と伊丹空港よりそれぞれ出発し那覇空港にて合流後、50人乗りのプロペラ機にて、沖縄本島の遥か東へ約360kmに位置する南大東島へ。南大東島はサンゴ礁が隆起して出来た隆起環礁の島で、海上から眺めると、扁平状に見える島ですが、島の内部は、周囲が環状丘陵地を形成し、中央部はくぼんで盆地状となっているのが特徴的です。岩をくり抜いて造られた「海軍棒プール」、標高56mの「日の丸展望台」からは島を一望し、広大なサトウキビ畑の美しい景色をご覧いただきました。本日の宿は島唯一のホテル「よしざと」に宿泊。このホテルは秋篠宮ご夫妻が開拓100周年記念行事の際に宿泊されたことで有名です。夕食後はナイトツアーで国の天然記念物「ダイトウオオコオモリ」をご覧いただきました。
2日目は8時30分に南大東島地方気象台から毎朝打ち上げられる高層気象観測気球の打ち上げを見学し、南大東島のハイライト「星野洞」へ。長さ375m、約1,000坪の空間には、カーテン状やつらら形など、様々なパターンの鍾乳石があり、東洋一美しいと言われる鍾乳洞をガイドの案内でご見学。昼食は大東そばと大東寿しをお召し上がりいただき、飛行機にて北大東島へ。南大東島~北大東島間はわずか13km、搭乗時間15分の日本一短い航空路線です。残念ながら今月末でこの航路の運休が決定しており、今回はその貴重なフライトを楽しむことができました。北大東島到着後、漁港建設の残土を積み上げた「大東ピラミッド」や、大東島が日本領土とされた際に建てられた「日本国標」をご覧いただき、本日の宿ハマユウ荘に宿泊。
3日目は大正から昭和まで島を活況に導いた「燐鉱石貯蔵庫跡」を観光後、北港で貨客船「だいとう」の入港風景をご覧いただきました。外洋にむき出しの岸壁ではうねりが高いため、直接接岸することができず、岸壁から約10m離して係留。そのため旅客の下船は旅客の入ったゴンドラを岸壁のクレーンで吊り上げて行い、日本ではここ南北大東島だけで行われている、下船風景をご覧いただきました。最後に「うふあがりミュージアム」を見学後、那覇経由で羽田と伊丹空港へ向かい帰途へつきました。

今回は梅雨明けの7月ということもあり、蒸し暑い時期の観光となりましたが、3日間快晴の中、星野洞の観光、日本一短い航空路線、貨客船「だいとう」の入港風景など、南北大東島での心に残る旅行をお楽しみいただきました。今後も季節を変えたり、違った南大東島と北大東島の島旅をご案内してまいります。

【写真】
1枚目:「日の丸展望台」からの景色(南大東島)
2枚目:「星野洞」(南大東島)
3枚目:貨客船「だいとう」クレーン吊り上げ(北大東島)
4枚目:「ハマユウ荘」

添乗員:富永

ツアー期間:
2024年06月24日〜2024年06月27日
船名:
guntû(ガンツウ)

世界に類を見ないデザインとサービス、海の色を映し出す船体と19の客室を持つ「せとうちに浮かぶ、ちいさな宿」ガンツウ。当社で人気のガンツウに乗船するオリジナルツアーは、今回は乗船前に備中松山城など岡山の名所を訪れました。
1日目は東京駅からのぞみ(グリーン車)で岡山駅へ。昼食場所のホテルグランヴィア岡山にて鉄板焼きの昼食後、国指定重要文化財の「備中松山城」へ。標高430mの臥牛山 小松山頂に建ち、天守が現存する唯一の山城をご見学いただきました。その後、国内屈指のベンガラ生産で繁栄した往時の雰囲気が残る「吹屋ふるさと村」へ。ボランティアガイドの案内にて、山神社や旧吹屋小学校をご覧いただき、本日の「宿矢掛屋INN&SUITES」へ。江戸時代に宿場町として栄え、脇本陣も務めた伝統の古民家を再生したお部屋と、地元の食材を活かしたおいしい食事は大好評でした。
2日目は岡山県井原(いばら)市出身の近代彫刻界の巨匠・平櫛田中(ひらくしでんちゅう)の作品を保存展示する「平櫛田中美術館」にて珠玉の作品を観賞いたしました。東京の国立劇場に展示されていた「鏡獅子」が、国立劇場立替に伴い、現在この美術館に長期貸与中で、案内人が同行し「鏡獅子」の制作過程など詳しく説明してくれました。嫁入らず観音を参拝後、福山の「ステーキ懐石都春日」にてステーキのコース料理のご昼食。その後、古くから潮待ちの港として栄えた鞆の浦を車窓からご覧いただき、尾道のベラビスタマリーナからガンツウに乗船し、2泊3日のクルーズに出港しました。
3日目は厳島神社での船外体験と瀬戸内海クルーズをお楽しみいただき、4日目にベラビスタマリーナに入港。福山駅よりのぞみ(グリーン車)にて各地への帰路につきました。
風光明媚な瀬戸内海を巡るガンツウは大変人気が高く、毎回好評をいただいております。今後も乗船前の名所を巡る観光を組み合わせたオリジナルツアーを設定してまいります。

【写真】
1枚目:ガンツウ
2枚目:備中松山城
3枚目:吹屋ふるさと村
4枚目:平櫛田中(ひらくしでんちゅう)美術館

2024年11月7日発「山陰の隠れた名所 田部家土蔵群特別入場 風光明媚な瀬戸内海 ガンツウの船旅」好評受付中!
> コース詳細はこちら
> 電子カタログはこちら(約5MB容量がございます)
せとうち

添乗員:富永

ツアー期間:
2024年06月22日〜2024年07月17日

ユニワールド社のラグジュアリー船「S.S.(スーパーシップ)ベアトリス号」にて、ヨーロッパ大陸を横断する26日間の旅に同行いたしました。
北海の内陸港アムステルダムから黒海までをつなぐライン河、マイン河、ドナウ河を航行し、オランダ、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ブルガリア、ルーマニアの8ヵ国に寄港するこの旅は、船上でゆったりと寛ぎながらいくつもの国境を越えていきます。

今回の旅はオランダから始まり、扇状に運河が張り巡らされた水の都アムステルダムよりベアトリス号へ乗船。夏至を迎えたため、夕食後もまだ明るくおやすみになられるまで運河沿いの風景を眺めることができました。この日の日没は22時過ぎでした。
ベアトリス号はアムステルダム=ライン運河よりライン河へ入りルール工業地帯を航行、ドイツ最初の寄港地は人口100万人を超える大都市ケルンです。停泊場所から大聖堂のある旧市街まで徒歩にて観光し、地ビールケルッシュでのどを潤し帰船。ドイツでは桟橋から観光地や繁華街が近く徒歩にて気軽に観光を楽しむことができました。
翌日はユネスコの世界遺産登録のライン渓谷中流上部を航行。船上デッキにて一面に広がるぶどう畑や古城・要塞など360度のパノラマ風景をご堪能いただきました。

ライン河の上流マインツよりマイン河へ入ってからは、川沿いの町フランクフルトやヴュルツブルグなどへ寄港し観光。その後、バンベルク近くからドナウ河へつながるマイン=ドナウ運河へ入ります。1992年に完成した全長171kmのこの運河には通航用の多数の閘門が設けられており、船でヨーロッパ大陸を旅していることを実感します。海抜408mにある分水嶺を通過し、レーゲンスブルクの南西にあるケールハイムよりドナウ河へ。世界遺産の風光明媚なヴァッハウ渓谷、首都ウィーンやブダペストなどドナウ河沿いも見所が多く、船上からの景色は日々移り変わり退屈と感じることはありませんでした。

今回の旅はドイツでは肌寒く感じることが多かったのですが、ブダペスト辺りからバルカン半島は天候にも恵まれ日中は35℃以上となりました。旅の後半は旧ユーゴスラビアの構成国であったクロアチア、セルビアへ寄港。クロアチアでは独立戦争の痕跡の残るヴコヴァルを訪ねました。セルビアでは共産主義時代と現代の街並みが混在する首都ベオグラード、オスマン帝国、ハンガリー王国、セルビア王国など争奪戦となったゴルバツ要塞などを観光しました。宗教の異なる民族が入り交じりヨーロッパの火薬庫と呼ばれるこの地域の歴史は本当に複雑だと思いました。

後半クルーズのハイライト、ドナウ川の壮大な自然美の鉄門峡谷は船上デッキにて巨大なダキア王の石像2段式閘門の鉄門ゲートなどをご覧いただきました。ブルガリアでは内陸地のベログラドチック奇岩群や古都ヴェリコタルノヴォまで足を延ばしました。ベアトリス号の旅はルーマニアのジョルジュウにて終わり、下船後はゆたか倶楽部専用車にて首都ブカレストを観光。チャウシェスク大統領によって建造された国民の館は特に関心が高かったようです。
船内はオールインクルーシブのフリードリンク制ですのでレストランやラウンジ等でワインやカクテル、カプチーノなどもお好きなものをご注文いただけます。
お食事も多彩で寄港地で積み込んだ新鮮なお野菜や季節の果物、地ビールやソムリエ選りすぐりのワインなどが提供されました。寄港地観光では各地の伝統的な郷土料理も味わうことができました。

リバークルーズの魅力は多く、外洋船ではないため船酔いなどの心配はありません。船上より日々移り変わる川沿いの風景を眺められ、多くの寄港地が街、観光地に近く気軽に観光を楽しむことができます。乗客も130名程のため乗下船時に長蛇の列や長い待ち時間もありませんし、他の乗客や船員との会話の機会も多く安心して船旅を楽しむことができます。
大型客船のような派手なショーなどはありませんが、毎日移り変わる川沿いの風景をご覧いただけますのでとにかく観光を満喫されたい方にはお勧めしたい船旅リバークルーズです。


【写真】
1枚目:ヴァイセンキルフェン停泊中のベアトリス号
2枚目:ヴュルツブルグ マイン河停泊中
3枚目:ドナウ河クルーズ 国会議事堂
4枚目:船内のシューベルトラウンジ

添乗員:栗本 陽子

ツアー期間:
2024年06月04日〜2024年06月11日

5日目は太平洋フェリー「いしかり」にて太平洋をクルーズ。14時30分頃に太平洋フェリー「きそ」とすれ違い、16時40分に仙台港に入港。ご希望の方は一時下船され、港付近の散策や買い物を楽しまれました。19時40分に苫小牧へ向け出港。本日は、船上にてゆっくりお過ごしいただきました。
6日目11時に苫小牧に入港。恵庭市にあるエコロジーテーマガーデンの「えこりん村」へ。世界一大きなトマトの木をご覧いただき、ビュッフェの昼食とトラクタートラムで園内を一周。観光後、星野リゾートが手がける北海道の大自然を活用した「星野リゾートトマム」に宿泊。ビュッフェやジンギスカンなど、お好きなレストランにておもいおもいに夕食をお楽しみいただきました。
7日目は早朝5時に標高1088mの「雲海テラス」の絶景スポットにのぼる予定でしたが、あいにくの雷雨により、ゴンドラの営業中止が決まり、残念ながら「雲海テラス」にのぼることができませんでした。朝食後、帯広の旧国鉄広尾線の「幸福駅」へ。現在は公園になっており、ディーゼルカー、木造の駅舎が当時の趣を残し展示されています。その後、日本有数の強風地帯として知られる襟裳岬へ。岬に立つ襟裳岬灯台や、強風をテーマにした「風の館」を見学。「風の館」からは岬の先端から約2km先まで岩礁が続く壮大な景観をご覧いただきました。お寿司の昼食後、名馬オグリキャップの功績を讃える「優駿記念館」に立ち寄り、苫小牧港へ。新日本海フェリー「ゆうかり」にて、新潟まで約20時間のクルーズへ。
8日目は波穏やかな日本海をゆったりクルーズし15時30分に新潟入港。下船後は、関西のお客様は新潟空港より伊丹空港へ、関東のお客様は、新潟駅より上越新幹線にて東京駅へ戻られました。
7日目に雨に降られた以外は概ね天気もよく、4区間のフェリーの旅も波穏やかなクルーズとなり、新緑の清々しい季節に、九州から北海道まで、旅をお楽しみいただきました。通常のクルーズの寄港地観光では行くことができない、フェリーの旅ならではの観光地を巡り、毎回好評をいただいております。今後もフェリーを乗継ぐ日本一周を設定してまいります。

【写真】
1枚目:らいらっく 船首「フォワードサロン」からの景色
2枚目:星野リゾートトマム
3枚目:襟裳岬
4枚目:優駿記念館(オグリキャップの等身大ブロンズ像)

2024年9月23日発「初秋の日本一周フェリー2,700Kmの旅」好評受付中!
> コース詳細はこちら
> 電子カタログはこちら(約5MB容量がございます)
せとうち

添乗員:富永

ツアー期間:
2024年06月04日〜2024年06月11日

草木が芽吹く爽やかな初夏に、4つのフェリーを乗継ぎ、九州、関西、北海道、新潟を巡りました。
1日目は東京駅から新神戸駅まで新幹線を利用し、新神戸駅にて関西発のお客様と合流。神戸港より2020年就航の「阪九フェリーせっつ」にて夜の瀬戸内海を航行し新門司港へ。
2日目は7時に新門司入港。門司レトロに建つ「プレミアムホテル門司港」にてゆったりビュッフェの朝食を楽しみ、田川市へ。日本で初めてユネスコ「世界記憶遺産」に登録された「山本作兵衛コレクション」を所蔵する、「田川市石炭・歴史博物館」を見学。その後、炭鉱王として名を馳せた「旧伊藤伝右衛門邸」では、改築を続けた歴史的建造物をご覧いただきました。和牛焼肉の昼食後は、江戸幕府直轄の天領地日田の豆田町へ。地元ガイドの案内で当時の商家や土蔵が多く残る古い町並みを散策し、本日のお宿、日田温泉「みくまホテル」に宿泊。客室からは三隈(みくま)川を眺め、総檜の露天風呂で旅の疲れを癒していただきました。
3日目は、菊池寛「恩讐の彼方へ」の舞台となった「青の洞門」へ。禅海和尚の手彫りのトンネルは明治時代の大改修で原型がかなり失われましたが、今でも当時の手彫り部分が残る、明かり採り窓などをご覧いただきました。その後、69連勝を誇る昭和の大横綱双葉山の資料館「双葉の里」を見学。午後は、全国に4万600社ある八幡社の総本宮である宇佐神宮へ。725年に建立され約1300年の歴史があり、広大な境内にある上宮と下宮を参拝いただきました。国東半島では、熊野摩崖仏を訪れ、岩肌に刻まれた約8mの不動明王をご覧いただき、最後に杵築の城下町を散策し別府港へ。「商船三井さんふらわあ むらさき」で大阪南港へ。昨年就航したばかりの新造船は、日本初のLNG燃料フェリーで、夜の瀬戸内海を航行し大阪南港までのクルーズを楽しみました。 
4日目は大阪南港に入港。京都へ移動し、南禅寺の塔頭の「金地院」では、特別拝観で茶室をご覧いただき、平安神宮へご参拝。年1回の無料公開日だった「神苑」を散策いただき、見頃を迎えた花菖蒲をご覧いただきました。フランス料理の昼食後、皇室ゆかりの「泉涌寺」では、御座所庭園を特別拝観後、名古屋港へ向かいました。太平洋フェリー「いしかり」に乗船し苫小牧に向け出港いたしました。

【写真】
1枚目:太平洋フェリー いしかり
2枚目:旧伊藤伝右衛門邸
3枚目:熊野摩崖仏
4枚目:平安神宮 (神苑)

添乗員:富永

ツアー期間:
2024年04月07日〜2024年04月11日

今回の旅は、伊豆諸島に浮かぶ秘島をめぐるツアーでした。東京から約300kmにある八丈島のさらに南約70kmに位置し、東京都でありながら160人足らずの人口が日本一少ない村である「青ヶ島」をご案内させていただきました。世界でも珍しい端正な二重式カルデラ火山で形成された島は特徴的で、海からそり立つ断崖絶壁の「外輪山」の内側には緑豊かなカルデラの森が広がり、中央にはいたるところからある噴気孔(ひんぎゃ)からたくさんの水蒸気が噴き出ている「内輪山」です。噴気の成分は99%が水蒸気であり有害な火山性ガスが含まれていないため、ひんぎゃを活用した地熱窯料理(地元野菜や卵を蒸した料理)やサウナなどが観光客のみならず地元村民にも人気の憩いの場となっております。

あいにくの連日雨模様であったため、ほとんどが車窓からの観光となりましたが、人口160人足らず(約110世帯)の集落(岡部地区)は1つであり、観光箇所もほとんどがこの集落にあります。18世紀後半の天明の大噴火で30余年八丈島へ避難していたが、青ヶ島に戻り島の再興事業にもっとも貢献した「佐々木次郎太夫の墓」、「還往の碑」や江戸時代の幕府から島流しにあった「流人 佐々木卯之助の碑」などの歴史的文化財も数多く集落内にあります。

また、島の全景を360°見渡すことができる「大凸部(423m)」は最高地点であり、外輪山と内輪山の絶景をご覧いただきました。また集落を一望できる「尾山展望公園」や八丈島を見渡すことができる「神子ノ浦展望広場」も人気スポットですが、今回が残念ながら天候不良で真っ白な景色となってしまっていましたが、心の目でご覧いただきました。

ご宿泊は、コロナ禍に営業開始した「かいゆう丸」にお泊りいただき、新鮮な刺身料理やサツマイモ、山芋、明日葉、島寿司などの地元の食材を活かした郷土料理をご賞味いただきました。

今回のご移動は、往路は竹芝ターミナルよりフェリー「橘丸」をご利用いただき八丈島へ、その後乗り継いでフェリー「くろしお丸」にて青ヶ島へ到着。復路は、青ヶ島から八丈島へその後は八丈空港から空路にて羽田空港へのご移動となりましたが、今回は残念ながら天候が例年になく不順のため、復路のフェリーくろしお丸が2日間欠航となり、八丈島の観光へのご案内ができず1日遅れでのご帰着となったご旅行でしたが、絶景の秘島「青ヶ島」を満喫いただいた旅でした。

【写真】
1枚目:橘丸とレインボーブリッジ
2枚目:外輪山/内輪山
3枚目:大凸部
4枚目:オオタニワタリ群生地

添乗員:細谷

ツアー期間:
2024年01月23日〜2024年01月27日

1日目は東京から新幹線で新神戸駅へ。西日本のお客様と新神戸駅で合流後、神戸港より2020年に就航した阪九フェリー「やまと」に乗船。瀬戸内海を通航し新門司港へ向け出港。瀬戸内海は、揺れも少なくゆったりとした航海となりました。
2日目は7時に新門司に入港。あいにくの雪で港周辺の道路は大渋滞。バス到着が予定より約2時間遅れたことと道路渋滞のため、小倉駅のホテルでの朝食時間に間に合わず、昼食に変更となりました。昼食後には雪も止みましたが、雪の影響で九州自動車道は通行止め。予定していた吉野ヶ里歴史公園、名護屋城跡、祐徳稲荷神社参拝は、時間的に困難と判断し、国道で宿泊地の嬉野温泉へ向うことになりました。観光はできませんでしたが、17時に無事に「大正屋」へ到着。温泉にて旅の疲れを癒していただきました。
3日目は天気が回復し、日本三名城の一つ熊本城へ。2016年の熊本地震の傷跡が今だ残り、復旧工事が進む中、工事中の今しか通ることできない特別見学通路を通り、熊本城をご見学。天守閣からは熊本の市街地と遠く阿蘇山などの山並みをご覧いただきました。郷土料理と馬刺しのご昼食後、阿蘇神社へ。途中、車窓からは白く雪をかぶり、噴煙があがる阿蘇山が見えました。全国に約500社ある阿蘇神社は、2016年熊本地震により楼門や拝殿が倒壊するなど、甚大な被害を受けましたが、昨年12月に復旧・再建が完了。新しくなった阿蘇神社を参拝後、黒川温泉へ。宿泊は「湯峡の響き 優彩」。源泉100%かけ流しの温泉をお楽しみいただきました。
4日目は歩行者用の吊橋として日本一の高さを誇る「九重夢大吊橋」へ。長さ390m、高さ173m、幅1.5mの吊橋からは、震動の滝・雄滝や鳴子川渓谷の雄大な景色をご覧いただき、湯布院へ移動後、フランス料理の昼食と金鱗湖を散策。金鱗湖は平日にもかかわらず、休日並みの混雑で、そのほとんどが外国人だったのには驚きました。その後、全国に4万社ある八幡宮の総本山宇佐神宮を参拝。最後に昭和レトロな豊後高田を散策後、別府にて関サバの夕食をお召し上がりいただき、別府港からフェリー「さんふらわあ むらさき」に乗船。予定通り19:20に出港。
5日目 7:25に大阪南港に入港。専用車で新大阪駅へ向かい、新幹線で東京駅へ帰着しました。

往復ともに最新鋭のフェリーを利用し、九州でも人気の嬉野温泉と黒川温泉に宿泊。湯めぐりと観光をお楽しみいただきました。今後も九州の温泉地と観光を組み合わせた、フェリーのツアーを設定していきます。
【写真】
1枚目:嬉野温泉 大正屋
2枚目:熊本城
3枚目:阿蘇神社
4枚目:九重夢大吊橋

添乗員:富永

ツアー期間:
2023年12月30日〜2024年01月02日

東京竹芝港と三宅島・御蔵島・八丈島を結ぶ東海汽船の貨客船「橘丸」。出発当日の日中は穏やかな海象でしたが、状況が変わり22時30分の竹芝出港後、三宅島・御蔵島・底土港(八丈島)へ入港できない「条件付」での運航となる発信が同日夕方にございました。2021年12月30日にも同企画を実施いたしましたが、三宅島に入港した段階で海象不良のため竹芝港へ引き返し大変残念ながら催行中止となった経緯があり、同じことにならないかと不安に駆られる中での出港となりました。しかしながら「条件付」は八丈島入港の30分前にようやく解除され、定刻から約5分遅れで何とか八丈島に入港できることとなりました。底土港は雨、それも横風が強く吹き地面と水平なほどの豪雨の中で専用バスへ。八丈町営バス乗務員の方の広く深い知識に基づいた案内のもと、伝統芸能である樫立踊りと八丈太鼓をご覧いただく「服部屋敷」、ヘゴシダが生い茂る「裏見ヶ滝」などへご案内し、眺望の素晴らしい「みはらしの湯」ではゆったりと入浴をお楽しみいただき、早めにホテル入り。今回お泊りのリードパークリゾート八丈島は2023年4月に上映された「劇場版名探偵コナン~黒鉄の魚影~」において舞台となった八丈島でキャラクター達が宿泊したホテルのモデルとして使用されており、館内にはゆかりのグッズなどが置かれていました。また、太鼓ショーや年越しそば、振る舞い酒やおせちなど所々で年末年始を感じていただけました。
元旦当日には島内唯一神主のいる神社「優婆夷宝明神社(うばいほうめいじんじゃ)」での初詣、悪天候で前日には眺望をご覧いただけなかった「大坂トンネル展望台」、牛たちがのどかに暮らす絶景の場所「ふれあい牧場」などへご案内いたしました。前日の豪雨が嘘のような天候に恵まれ、ツアータイトルのとおりのんびりと八丈島をお楽しみいただけました。
最終日は「都立八丈植物公園」へ。園内では本土であまり見ることのできない珍しい木々や草花をご覧いただくことできました。また、駐車場には上空から見た八丈島と八丈小島を模したオブジェがあり、実に忠実に再現され興味深いものがありました。観光後に島内きっての寿司店「あそこ寿司」にて島寿司をお召し上がりいただき八丈島空港へ。風の影響が懸念されましたほぼ定刻に出発し、無事に羽田空港へ到着いたしました。
年末年始を旅先で、特に離島で過ごすと都会の喧騒やご自宅での諸々の準備・対応に追われずのんびり過ごせるとご好評の声をいただきます。また、クルーズ客船でのご旅行の場合は年末年始とはいえドレスコードがありお洋服のご準備も必要なため、今回のような貨客船やフェリーでの旅がよいというお声もいただきます。1年後とはなりますがクルーズのゆたか倶楽部では年末年始の島旅を計画し、ご案内してまいります。

【写真】
1枚目:東京竹芝港を出港する橘丸
2枚目:服部屋敷での八丈太鼓
3枚目:大坂トンネル展望台からの八丈富士&八丈小島
4枚目:玉石垣

添乗員:大久保

ツアー期間:
2023年11月30日〜2023年12月02日

今回の旅は、瀬戸内海に浮かぶ島々の中でも特色ある11島の歴史や文化に触れていただきました。一年を通じて温暖な気候の瀬戸内ならではのレモンやみかんの柑橘類、鯛などの海産物を使った名物料理や郷土料理をご賞味いただきました。

1日目は、お遍路さんの元祖、衛門三郎ゆかりで四国八十八か所霊場第51番札所の「石手寺」をご参拝いただきました。その後、二手に分かれて日本最古の温泉「道後温泉本館・霊の湯」でゆっくりご入浴コースと詩人正岡子規が17歳まで暮らした家を復元した「子規堂」と日露戦争で活躍し、日本の近代的な軍事化や教育に貢献した秋山好古と眞之の「秋山兄弟生誕地」の触れる2コースにご案内しました。ご宿泊は、来島海峡と来島大橋が望める今治のシンボルタワー「今治国際ホテル」でです。
2日目と3日目は、しまなみ海道、ゆめしま海道、とびしま海道とたくさんの橋とフェリーを使って島をわたり、せとうちに浮かぶ島々をめぐりました。因島では、標高226m白滝山の山頂の観音堂からは大小約700体の石像仏群と360度の瀬戸内の大パノラマの眺望を楽しんでいただき、江戸時代末期に因島外浦町に誕生した囲碁の天才第十四世本因坊跡目を襲名した「本因坊秀策囲碁記念館」をご見学。フェリーにて5分で弓削島へわたり3つの橋でつながる佐島、生名島、岩城島へ。「青いレモンの島」と言われる岩城島では、「でべそおばちゃんの店」と呼ばれる民家レストランで、すべてレモンを使った珍しい昼食をお召し上がりいただき、レモンの木々を左右に見ながらレモンの散歩道をバスで通過。祥雲寺で樹齢600年の「ウバメガシ」を見学し、江戸時の伊予松山藩の島本陣が置かれていた三浦邸や当時の資料が残されている「岩城郷土館」もご見学いただきました。その後、再びフェリーで約5分で生口島へ渡り、広島県の本州を通過して宿泊地である呉の「グリーンピアせとうち」へ。ホテルのお部屋からは、すばらしい瀬戸内の島々を眺望することができました。また、安芸灘大橋をわたり下蒲刈島では、江戸時代数多く来日した朝鮮通信史の接待所として記録が多く残されている「松濤園」のご見学、最後に江田島にて広島名物の「あなご料理」をご賞味いただき、海上自衛隊の砲術、通信などの専門教育を行う「第一術科学校」をご見学いただきました。
天候にも恵まれ風光明媚なせとうちの多島美と地元特産品の食材をふんだんに使用したお食事をそれぞれご堪能いただきました。

【写真】
1枚目:子規堂
2枚目:白滝山五百羅漢
3枚目:グリーンピアせとうちから瀬戸内海の風景
4枚目:第一術科学校

添乗員:細谷

ツアー期間:
2023年11月26日〜2023年11月28日

船が初めて海に出るセレモニーの進水式を見学いただける当社人気のツアー。村上水軍の拠点だった能島(のしま)や、SNSで話題の天空の鳥居など、こだわりの観光コースで瀬戸内の名所を巡りました。

羽田から航空機にて松山空港へ到着後、専用車にて今治の大島沖合に浮かぶ周囲720mの能島へ。観光船で最大10ノット(時速18km)にもなる日本有数の潮流を間近で体験後してから上陸。ガイドの案内で能島水軍村上氏の居城跡を散策しました。今ツアーでは四国最高層23階建ての今治国際ホテルに2連泊。16時頃の早い到着で、ホテルから徒歩約10分の今治城など、ホテル周辺の散策もお楽しみいただきました。
2日目はゆったりと10時に出発。しまなみ海道中、最も美しい眺望を誇り、建築家・隈研吾氏による設計・建築デザインの亀老山展望公園からは、来島海峡大橋や今治の街並みをご覧いただきました。今回の旅のハイライト進水式は、伯方島(はかたじま)の しまなみ造船所で見学。造船所に着くと約25,300トンのばら積み船「HB IMABARI」が目の前にそびえ、その大きさに圧倒されました。命名式が始まり、支綱切断が行われると、巨大な船体はあっという間に海に進水。巨大な船体が動く光景は本当に感動的でした。今治市内でイタリア料理の昼食後、松山の「海の玄関口」として地域経済の中心を担っていた古い街並みが残る三津浜へ。地元ガイドの案内で、伊予鉄道美津駅から、大正時代に建てられた旧濱田医院、旧名家の並ぶ街並みを散策し、生活の足として現在も利用されている渡し舟「三津の渡し」にも乗船。港町の風情をお楽しみいただき、梅津寺(ばいしんじ)にて、綺麗な夕日を見ながら、日露戦争で活躍した松山市出身の軍人秋山好古・真之兄弟の銅像をご覧いただき、ホテルへ戻りました。
3日目は9時に出発し、西条市の鉄道歴史パークin SAIJOへ。新幹線の生みの親で国鉄総裁、西条市長を務めた十河(そごう)信二記念館や、運転席にも座ることができる0系新幹線の展示などをご覧いただきました。日本料理の昼食後、観音寺市の天空の鳥居(高屋神社)へ。標高404mの稲積山(いなづみやま)の頂上にある高屋神社の鳥居越しには、観音寺市街地と雄大な瀬戸内海の絶景をご覧いただきました。最後は、生きた大楠の木の中に地蔵尊があり、全国でも珍しい「生木(いきき)地蔵尊」へ。その大楠は高さ30m、幹周り10m、樹齢約1200年、「生木の地蔵さん」に願い事をすれば何でもかなうと言われているパワースポットを参拝後、高松空港より羽田へと帰路につきました。
毎回人気の進水式見学と瀬戸内の名所を巡るツアーは、今ツアーではレトロな街の三津浜や、SNSで話題の天空の鳥居など、最近話題の新しい観光地を訪れました。今後も新しい観光地を取り入れながら、進水式見学のツアーをご案内してまいります。

【しまなみ造船】進水式の様子
(ゆたか倶楽部YouTubeチャンネルへジャンプします)
巨大な船体が徐々にスピードを加速して船台を滑りゆく圧巻の光景を当ツアーの際に撮影



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【写真】
1枚目:進水式「HB IMABARI」
2枚目:天空の鳥居
3枚目:生木地蔵尊
4枚目:今治国際ホテル

添乗員:富永

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